はじめまして、ダイキジュンと申します。
2016年に統合失調症を発症した、当事者です。
今回は、統合失調症が治療することで良くなることを、簡単な基礎知識と私の体験を通してお伝えします。
統合失調症とは
統合失調症は、脳の病気です。
脳内の思考や感情、行動をまとめる機能の低下した状態が続く病気です。
約100人に1人の割合で発症するといわれています。
主に思春期から青年期に発症するといわれていますが、40代以上が発症する遅発性統合失調症もあります。
発症する原因はいまだはっきりとはわかっていません。
とても再発しやすい病気で、服薬を継続する必要があります。
統合失調症の症状
症状の現れ方は多様で人によって異なりますが、大きく三つに分けられます。
「陽性症状」=幻覚や妄想など。
「陰性症状」=感情の平板化や意欲の減退や自閉など。
「認知機能障害」=記憶力・集中力・判断力の低下など。
その他にも、いろいろな症状があります。
統合失調症の経過
病気の経過には波もあり個人差がありますが、一般的に4段階に分けられます。
「前兆期」=不眠、焦燥感など発症の兆しが現れることがあります。
「急性期」=陽性症状が中心となります。
「消耗期」=陰性症状が中心となります。
「回復期」=徐々に症状がおさまり、気持ちに余裕が出てきます。
ジュンの闘病
私も家族も統合失調症という病気を知らなかったため、発症してから約2か月間は未治療でした。
治療を開始してさらに2か月後、頭が混乱し過呼吸のような状態になり、救急車で運ばれ入院しました。
入院当初は四肢拘束を受け、拘束が解かれたあとも凄まじい幻聴と妄想の中、目と口しか動かせない状態でした。
しかし、薬の効果が現れるとすっかり幻聴と妄想は消えてなくなり、立って歩き、話せるようになりました。
入院中、経験豊富な医師である主治医から先が見通せないと言われ、今振り返って症状が激しかったと言われます。
しかし、現在は寛解という言葉をもらい、服薬を欠かすことなく継続しながらリカバリーの道程の歩みを進めています。
【統合失調症は治療することで良くなる病気です】のまとめ
たとえ病気としての症状が現れていても、病気自体を知らなければ医師による診断・治療を受けられません。
もちろん、この記事に書いたどれかに当てはまるからといって、統合失調症であるとはかぎりません。
しかし私がそうであったように、適切な治療を受ければ、統合失調症は良くなる病気です。
一人でも多くの方のつらく苦しい状態が、一日でも早くおさまってほしいです。
この記事を読んでくださったことをきっかけに、統合失調症を発症されている方が治療につながることを願っています。